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 ずくんっ。という地鳴りが、コウを中心として起こった。そして、それと同時に発せられた何人もの少年少女たちの叫び。
 ────っまずい!!
 シュカは辺りの状況を確認して、地から湧き上がったかのようなコンクリの欠片にまかれ始めたコウを凝視した。

「やめるんだコウ!! お前のPSYサイは皆んなには強すぎる、共鳴しヤラれて死ぬかもしれないんだよコウ!!」

「た……のむからっ、たのむから離れないでくれよ! シュカがいないとおれどうしていいのかわからない!! こわくて、こわれそうでっ、う……ふっ行くなあぁぁぁ──!!」

 ビシィッ! と、コンクリの壁と半壊している窓ガラスに一瞬にしてヒビが入る。
 PSYサイの増幅。このままコウが自分のPSYサイを暴走させれば必ず死者が出る事となっていた。
 少年少女たちの叫び声もこと切れそうになった、その瞬間。何もかもを裂こうとしていたコウのPSYサイは、シュカの唇によって収まった。

『落ち着いて、コウ。わかった。もう絶対に離れないよ。 ……離れたらそう、俺を殺してでも繋ぎ止めておいて……』

「う……っくん……!」

 シュカに無理に引き寄せられ、唇を塞がれたコウは、しゃくり上げながらも目の前にいる愛しい人にしがみつく。
 唇と舌で伝わってくる思念伝達テレパス精神こころと感情の波は、“PSYサイ”を持つ者にとって最高であり、最悪でもあった。自分以外の人間の様々な想いが並の人間以上に解りすぎてしまうから。
 色々な思惑に精神こころを揺さぶられ続けると、このコウのように自己破壊に陥ってしまう事もめずらしくはなかった。 しかしそれは制御装置カフスをしいない者に多いのだが……。

「っつぅーっっ!!  ったくぅ、殺されっかおもった!  ……ってゆーボクらみたいなヤツらほっといて、なにらぶらぶモードしてるのぉ?」