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「貴様はわたしが始末する! 子供など相手にっ」
ビシィッ! と紅い閃光がシュカとカスガの間を空めがけて放たれた。
一瞬飛行を止められたカスガは忌々しくそれが放たれた地面を見やり、ぎりっと下唇を噛んだ。
「シュカ! ……おれとシュカなら殺れるよ。2対1なら──」
「うるさい」
フッとシュカの隣にフライしたコウにカスガは一喝してもう1人の自分を見据える。そして右手の人差し指を下唇に這わせ、低い声で話し始めた。
「……貴様がいなくなったあの後。拷問の日々でしたよ、ずっと。本物か、偽物、どちらが冬姫様を連れ去ったのか……。単独だったのか、2人だったのか」
徐々に怒りをあらわにし始めるカスガの口調に、シュカは隣りにいるコウの腕を引っ張って自分の後ろに隠すように庇った。
「実行犯が貴様だということがわかった後も、いい玩具にされた……。『クローンがそういった行動を犯したのは、元来のDNAの持ち主であるオリジナルにも同じような考えがあったからではないか』。とね……。フフッ、『九曜惺花の教えに反する者には制裁を』」
口元にうっすらと笑みを浮かべ、カスガは唇を撫でる指を止めない。
そして、ただただ輝く蒼い瞳。 そのまま深海へと引きずり込まれるような瞳の色に、シュカは弾かれたように叫び声を上げた。
「っヤツの眼を見るなコウ!! ────────っ?!」
バッと身を翻してコウの視界を遮ろうとしたが、刹那それが遅かったらしく、ぐぅっと咽頭を締め上げられる力にシュカはくらっとする。