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「な……っ、なに、してんだよ。おれ……っ。手がっ……勝手に──っ!」

「フッ、フフフ。君にはたっぷりとお礼をしませんとね……。 どうです? わたしの“他脳支配ブレインジャック”は。たった今、そこの少年の脳の一部を私のPSYサイで支配しました。 古く云うところのマインド・コントロールですね。 ……息絶えるまで、そうやって“大切”な者の手によって“死”を感じるがいい」

 カスガの薄笑いとは裏腹に、シュカの表情は苦悶に歪んでいく。
 少しずつではあるが、自分の意思とは関係なく込められていく力に、コウはパニック状態になる。

「いやだあああ──!!  やだ、やだっ、いやだ!!  やめろよおれっっ!!  はなれろよ──!!  やあぁぁぁ──っっ!!」

 自分の首にかかっているコウの手を、シュカはなんとか自力で解こうとしたが、腕を震わせながら力無く肩を落とした。
 その瞬間にコウの脳に届いた伝心テレパス
『自分のためだけに……生きて』
 無気力に、自分の手によって宙に浮いているシュカの青ざめた顔。
 ざわ────────っ!!

「────────っっ!!」

「おや、殺してしまったんですか?」

 コウの、声にならない涙だけの悲鳴に、カスガは唇から指を離して、獲物を横取りされたつまらない子供のような口調で言った。
 そしてカスガの言葉を合図にするかのように、コウの手によって浮いていたシュカの体は一気に落下し、瓦礫と化したアスファルトの海に消えていった。

「……所詮、クローンはクローン。影は影でその存在は無いに等しい。 わたしのかたちをした“人形”がっ!」