vol.3.1 出逢い~memory eyes〜
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「なかなか……興味深いモノをお持ち帰りになりましたねJr.」
薄暗い、10メートル四方の何も無い真っ白な一室の中央。寝台の上に真新しい白い服を身に纏い、長い金の髪を床に垂らすようにしてその少女は気を失っていた。
「……しかし“こちら”に連れていらっしゃるという事は、フフ、どうなんでしょうね。 Jr.自身、こちらに来る事を避けていたように私には思えていたのですがね」
「……だぁから俺ははじめからリングに会わせろっつったのに。 お前はいちいイヤミなんだよっ、イオン=R!」
隣に立つ白い制服に身を包んでいる男、イオン=Rを睨むように見上げてソーヤは言った。
長身に色素の抜けた青より白に近い長めの髪。時代というより次元が違うような耳に掛ける眼鏡。はたと見るとキザな印象を与える白の制服も、この男が着ると映えてしまうのがなんとも悔しい。
「申し訳ありません。リングは只今総帥のお供に付いているもので……。 私は未来知視でJr.がいらっしゃるのを感知しておりましたので残ったのです」
「……未来知視ってさ」
どうしたら使えるんだ?
そう聞こうとしたが、イオンに話しても訓練しかないと返されることを想像してソーヤはやめた。
「未来知視は、生来持つ者にしか行使出来ないのですよ。 過去知視も同様です。私には未来、リングには過去のPSYが備わっているのです」
ソーヤは、へぇ。と答えただけで、視線の先を部屋中央に移した瞬間。今まで天井を向いて閉じていたはずの少女と目が合ってしまい、ドキッと心臓を跳ね上がらせて一歩身を引いた。