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「うっわ、マジなにこれ?! おれ、どーしちゃったワケ?! こんな女みたいなのおれヤだ! ──っねぇシュカぁ、おれのかみの毛……っ」
手に取った髪をグッと握りしめ、コウはそのままソーヤに再び抱きついた。
「……女みたいって、コウ、あなたはレディでしょう?」
小首を傾げてイオンはコウに問いかけた。
話題が“シュカ”になることは、なるべく避けたかったのだ。
「っ?! ばっ、おれのどこがオンナだよ! おれはオトコだっ!!」
「……──Jr.連れてこられた時、どうだったのですか?」
「っっおっまえ、自分の性別いつわんなよ!」
三面三様。 ソーヤがゆで上がる寸前だった。
シュン! とオートドアが開き、頭の先から足元までイオンとは真逆の真っ黒な出立ちで現れた青年が1人。今しがた総主のお供としての仕事を済ませて戻ってきた、イオンの相方。
「お疲れさま、リング」
そう笑顔で迎えたのはイオンで、物心ついた頃から連れ添っているリング=Bを、めずらしくドアまで歩いて出迎えた。
「え、……なになになに?!」
ツカツカと笑顔いっぱいで自分に寄ってくるイオンに狂気を感じ、顔を引きつらせながら身構える。
「君に紹介したい人がいるんだけど、先に自己紹介を頼めるかな」
決して後方にいるコウとソーヤには見えないように、イオンはリングの指先に触れた。 その、瞬間……。
ドクン────────!!