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 チェンジマイクはその名の通り声を自在に変え、インフォグラスは今自分が一番得たい情報をレンズに映し出して、それを知らせてくれるという代物なのだ。

「“キャプタ”!」

 2度目の暁の声は、まさにたった今連れて行かれた史郎の声と一寸も違たがわなかった。そしてその声に呼応してフォンッと液晶コントロールパネル、キャプタは暁の目の前に浮かび上がり青白い光を放った。
 それと同時にヴヴヴッという音を発しながら部屋中のマシンが作動し始める。

「OK……」

 ここからが問題だった。何がどうインプットされているのか。いくら四六時中行動を共にしていた暁でも分かりかねない。
 パパパッとキャプタをタッチしていくが、これだという有力なものはなく、暁は半日という時間を費やしてもそれを得ることは出来なかった。

「————っダメだ! わかんないっ」

 無理だよねぇ……。銀河きっての科学者サイエンティスタだもんなぁ……。あたしみたいな下っ派のサイエンティスタじゃ、理解出来ない。
 と、その時だった。シュンッと部屋の入り口が開き、黒い影が室内に入ってきたのは。

「……誰?」

「コードナンバーμ-78ミュウ-セブンティエイト 暁。 こんな所に居たのか。Φ-18ファイ-エイティ史郎から面会の要請が通った。冥土の土産に顔を見せてやれ。来い」

 ———— 史郎! ――――