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「……“暁”に?」
順平が聞き返す。
そらした暁の瞳はどこを見ているのか分からない程一瞬遠くを見つめた。
サイレンの音が遠のいていく。
「――……さぁ何て言ったでしょう! これに答えて太陽系1周旅行をもらっちゃおう!」
がくぅっと順平の下がる肩をよそに暁は“にゃはは”なんて笑ってみせる。
「~~~あのなぁ!」
「さぁーってと。あたし寝るわ。順奈さんの部屋借りてよいんでしょ?」
寒々とコタツから出た暁は奥の和室の戸を開いて、振り返り際に順平に口ごもりながら“一応”礼なんぞを言っておく。
「……“あたし”の事。信じてくれてアリガト。オヤスミ」
ぱしん。
襖を閉めて暁は、はうっと息をつく。
―――― 何ノ、タメニ? ――――
それは彼岸花のため。(ホントに?)何か、それだけじゃない気がするのは……あたしの思い違い?
順奈が夜勤なため寝ていいと言ってくれたベッドにボスンと身を投じて考える。
「……史郎のデータで3D出せるかな。“キャプタ”」