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 頬についた傷をぐっと腕で拭い、暁は順平にそう叫んで走り去る。

「っおう!」

 この時暁の右手が震えているなんて、順平は思いもしなかった。
 静まれ……。静まれ暁!!

 暁は右手首を痕がつくほどにぐっと左手で握り、顔を苦しそうに歪めて自分を叱咤する。

「どこ行くんだよ!」

「っさっき居た川! ヤツらのタイムボートぶっ壊す!」

 全力で多摩川に向かい一直線で走る暁は、アームバンドに史郎のコードナンバーを呼びかける。すると、ふっとバズーカのようなモノが現れ、暁はまだ震えの残っている右手で掴んで肩に担ぎ上げた。

「っ!? おまっ! それぶっ放す気かよ!?」

 近未来SFに出てくるような武器に順平は「嘘だろ!?」 と、付け加える。

「ぶっ放さないで何に使うのよ! 先に走って、防波堤のてっぺんに着いたらすぐ避けて」

「は!? てっぺん!?」

「3・2・1で避ける! いくよ!?」

「~~~っやるなら徹底的にやれ!」