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 暁は限界まで理性を保ってみるが、それに感情がおさまらず“想い”だけが暁を走らせる。

「どうしても持って行くって言うんならM.Cこれはあたしの手で壊すっ。————っ誰の手にも……渡さないっ!」

 じわりとにじんだ瞳を暁はぐっと堪えて、溢れさせないようにする。
 史郎……。史郎、史郎!
 ゴメンね……。
 カチッとアームバンドのつなぎを外し、暁はビームガンをそれへと向けさせ、機能を人差し指でショック機能から殺傷機能へと変える。

「!? っおいやめ————!」

 リングが止めに入った瞬間。
 ビッ! と青い光が輝き、そのコンマ1秒後には土手の石の間にアームバンドは転がってパチパチと電気を放出する事となった。

「……どう? これでその“世紀の大発明”はなくなった。もちろん! ……あたしの帰る処ところもなくなったワケだけど? アンタ達の仕事もなくなったわね。 ————っさあ! どうすんの!?」

 暁の、必死の抵抗。
 イオンもリングも、順平も……。こんなまだ大人になりかけの少女なのに、どうしてここまで強くいられるのだろうかと、不思議にさえなるのだった。

「……貴方達は、離れていても同じものが見えるのですね」

 今の暁と、未来さっき見た史郎がイオンには重なって瞳に映り、ふっと笑って独り言のように言った。