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 びくぅぅっ!
 男がよいしょっというかけ声で立ち上がる。 ……オヤジだ。
 立ち上がった男はあたしの前を通り過ぎ、ドアを開けて外へと出て行った。
 ……帰った、のかな?
 ひよっと、開かれた玄関から外をのぞく。と……。
 ぱんっ!

「なっ、なにすんのよぉう!」

 いきなり手紙やら封筒の束でデコをはたかれ、あたしは犬のようにがあっ! と、怒る。

「なんなのかなぁ? この手紙の量はぁ。 お? アラ、こんな~トコロにこんなモノが♪」

 おらよく見ろ。
 と、突きつけられた封筒の裏には、差出人として……。

砂原 充さわら みつる? だれこれ」

「おれのオヤジ」

 ……はぁ。
 玄関につっ立ってたら足が冷えてきた。