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 言わないほうが、よかったかな……。
 その後も、慎ちゃんはなんにもしゃべってくれなくて……。
 ついさっきまでつないでいた手は、あたしの家に戻っても、つながれることはなかった。

 

 

「あっれ、有栖もう帰ってきたの? 有栖のカレシ?」

 ドアを開けるなり出てきた和泉の言葉に慎ちゃんはあぜんとする。
 ひとなつっこい笑顔に、なぜかあたしは正直ほっとしてたりした。

「まぁ、上がってくださいな♪」

「あっ、あたしの家でしょおっ!」

 新妻よろしくそう言った和泉に、あたしは思わずツッコミを入れてしまう。

「……いいじゃん。有栖が16歳になったら旦那として住むことになるんだから」

「あっ……、あのねぇっ!」

 慎ちゃんの顔が、徐々にゆがんでいく。