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「ねぇ有栖……。俺、昔から有栖のこと好きだったんだ。 ……昼間の返事、きかせて?」

 とくん……。
 つながっている手から、慎ちゃんの意思が伝わってくる……。
 すごく、うれしい……。 でも、なんで……切ないのかなぁ。 慎ちゃんの想いが、とても……切ない。

「あ……たしも、好きだよ?」

「……じゃあ、アイツは? あの男は?」

 思いがけない、質問だった。
 ―――― 和泉は? ――――
 遠くで犬がワンワンほえていた。
 息が白くて、寒かった……。

「……イツは。アイツは、違うよ」

 なんか、声……寒さのせいかわかんないけど震えて……る あたしは精一杯の笑顔で言った。
 そしたら急に目の前真っ暗になって、体が温かくなった。

「ちょっ……慎ちゃんっ。 くっ、苦しいよぅ」

 ぐっと慎ちゃんの腕の中に引き込まれて、あわててそう言った。