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ぐっと両手に力入れて、うつむいた。
このごろあたし、涙腺弱い……。
「きゃ……。 もう、忘れなきゃ……っ。 っふぅっ! わすっ……」
―――― 忘れられない ――――
玄関のドアを開けて家の中に入る。
静かすぎて、うるさい。
こんなに、広かったっけ? こんなに、静かだったっけ……?
「い……ずみ……。どこぉ……?」
たった2日半……。
ダイニングから客間、お風呂と、家中をバカみたいに涙でくしゃくしゃになった顔であたしは捜した。
もしかしたら、やっとみつけた、おせーぞぉ。 なんて、言って、出てくるんじゃないかって……。
「和泉ぃ……。 っふくっ、うっ、和泉ぃっ」
どこにもいない。
短すぎる、ゆめ。
あぁ、夢……なんだぁ。
「夢……だったんだぁ……」