End.
一人の刑事のその一言で凌は柊から離れ、那由多の雪が積もろうとする湖畔をゆっくりと引かれて歩いた。
それを泣きはらした瞳で見ていた柊は、母親の声で我に返る。
「……柊、告訴する?」
「こ、くそって……。世間にバレるよ……? 母さん、一番……嫌がって……っ」
「……あなたにする勇気があれば、彼の罪を軽くしたいのなら……。母さん、協力するから……。今まで、ごめんね」
雪が積もる あの日のように……
哀しみも、孤独も、その足跡を埋めるように 降り積もる
雪よ やまないで今は……
もう少し もう少しだけあの人の気配を隣に感じていられるように
雪よ……
もっと、ずっと限りない大切をいっしょに、感じあえる人に出逢えるよ……。