p.2

「少し……寒いね」

そう、だね……。

消えそうな、会話。 まるで、今の僕たちみたいな……。

「……後悔してる?」

君は僕の問いに、少し困ったような……切ない顔をする。

寄せた肩の熱さが、その答えを言っていた。
言葉は、いらなかった。
僕の肩に頭をよりかけ、君はゆっくりと、を閉じた。

「どこへ……行こうか」

今夜は他にはなにもいらない。
あいまいな未来より、大切なものが今ここにある。
それでも君はきっと……。 明日になれば僕のところにはいないね……。

「おやすみ……」

できるなら、すべてを壊したい。
二人きりの旅、終わらせないで。
そんなことを思いながら、僕は星の浮かび上がる群青の空を見つめてた。

———— 恋じゃなくなった日の空を ————

THE END...