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 影良の瞳は黒から鮮やかな翠色へと変色し、その視線をどこか遠くにやっていた。 そしてその瞳にとてつもない不安を抱いた光記は思わず名前を叫んでしまう。

「……っ影良!」

「っえ、あ……。 私……。 ター、シャ?」

「————っ!!」 ズクン!

 今にも泣きそうな顔をした光記はぐっ。 と、影良を自分に引き寄せ、唇をむりやり自分に重ねた。

「っ?! ……っこうっ! んっ!」

 影良は強引に開けさせられた口の中に光記の舌を感じ取り、びくっ。 と、体をのけぞらす。
 あまりにも、情熱的過ぎる……キス。
 影良は半ば放心したまま、光記からやめた口付けに、何を言っていいのかわからず、濡れた瞳で光記の名をつぶやいた。
 瞳は、翠からブラウンの元の色に戻っていた。

「こ、うき……」

 すると光記は影良を全身で抱きしめて、震えた声で、けれど強い口調で影良の耳元で懇願した。

「……——っアイツの名前を呼ばないでくれ……っ! 頼むからっ」

 そのまま光記は顔を影良の肩にうもれさせて、無言のまましばらく抱き合った。
 周りのにぎやかさがとても切なく感じた影良は、身動きひとつしない光記の背中に自分の腕を回して抱き返した。

「……真実ホント、一緒に探そうね。光記」

「……」

 無言のまま光記はうなづき、ゆっくりと体を影良から離した。
 ……あのまま影良を、連れて行かれるかと思った。

『光神! 我はここにユエ地球セアとの再戦宣言をいたす』
『ら……ごぅ。 っ正気か! そなたは吾と……っいや、地球との和を結んだではないか! 偽りだったと申すのかっ!』
『ふ……。こちらが真実。 のう、ヤ=シャ……。我が言ったことを教えてやれ!』