p9

 がつっ! と、鈍い音が部屋にひびいたのは。

「スミマセンね、エイラ」

 プラチナブロンドの長い髪がふわりと舞ったあとには、ベッドで気を失っている影良がいた。

「……こうでもしなければ、まともにお話できませんからね」

 ターシャは影良を両腕の中に抱き上げ、昼間と同じように空気の中へと消えてゆくのだった。

 

 

あなたは誰を 愛しているのですか?
そんな 悲哀に満ちた瞳をして……
誰を 愛したのですか?
それがわたしでないのなら
いっそ 八つ裂きにしてください……