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「この部屋の装飾してるんだ、父さん」

「へぇ……。もしかして書庫の装飾って……」

「そう! あれ、僕も手伝ったんだぁ。 なかなかでしょ? あ、父さん!」

 シュン。 と、開かれたオートドアとともにオル=リラーは高い脚立の一番上で作業をしていた父親に話しかけた。

「ああ、オル。どこに行ってたんだ……。こちらの塔には皇室の方々がお住まいだと何度……」

「父さん! ほら、ラ=ゴウ皇女だよ! 父さんの話したら仕事みたいって」

「すばらしいお仕事ですね」

 至上の微笑を、オル=リラーの父へと向けたときだった。
 オル=リラーを叱ろうとしていたその口は驚きに開かれ、ラ=ゴウの一言で脚立に乗っていた男は大きくバランスを崩した。

「っひ……! ?! っあ、うわぁぁぁぁ——!!」

「?! 父さんっ!」

 ごつっ。
 鈍く、嫌な音が部屋に響いた。
 3メートルもの高さの脚立から落ちたオル=リラーの父親は、白目をむいて真白い床を 血で染めた。

「あ……っあ! きゃぁぁぁぁ!」

「父さん! 父さんっ!! しっかりしてよ父さんっ!! ————っきみって、皇室の人って神をよべるんだよね……。 っ召喚できるんだよね?!」

 ぼろぼろとオル=リラーは涙を流しながらラ=ゴウに近寄り、両肩をぐっ。 と、つかんで懇願する。

「っぃ……。で、きないわ……っ。 わたくしっ、まだ召喚法を受け継いでな……っ!」

「っく、早くよんでくれよ!! 死んじまうよ父さん!! 皇族は神をよべる人間なんだろぉ?!」 ぐっ——!!