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 よく透る声。長身。そして映えるプラチナブロンドの長髪。

「ター……シャ。 なん、で……また私を」

 うずいたままの痛みをなんとか抑え、影良は近づいてきたその男。ターシャを上目遣いで見上げて言った。

「手荒い真似をしてスミマセンでした。 なんとか、話をしたかったものですから……」

「私はっ、話すことなんてないっ」

 ギシリ……。
 ベッドはターシャが腰をかけた事により、少々左へと傾いた。
 ターシャは碧い瞳で影良を見つめ、左手でふっ。 と、先ほど自分が打った影良の首筋へと手をのばして触れる。

「……っ! ター……」

 びくっ。 と、それに反応した影良は、目の前にさっきまで夢にみていた男を思い出し、アイスブルーの瞳に見入ってしまう。
 確かに、容姿すがたは違う……。 けど、この人は……。

「夜……叉」

「っエイラ」

「————?! っ! 帰して! どうして放っておいてくれないの?! 九十九の家に帰してよ!」

「あの男がいるからですか? 光神が居るから、帰るのですか。 ——っ!」

「っター……っんぅっ!」

 首に触れていたターシャの力が一気に強くなり、影良は目の前に居たターシャの唇と自分の唇が重なったのがわかった。

「っん、や……っターシャっ! っふ、んぅっ!」

 ずらされながらもなお、甘美になっていく深いくちづけに、なかば影良は魅せられつつあった。 しかし、それも一瞬でかき消される。
 光記とは違う、唇……。 光記とは……っ! ゾクッ!

「っや!!」