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姿勢を起こして光記の顔を見下ろすようにうなだれて言った影良を、光記ははっ。 と、して自分の腕の中に引き寄せて謝り、もうすでに三度涙を流し始めた恋人に、情けなさそうに言った。
「っ泣くなよ。オレは君に泣かれると……って、泣かせたのはオレだな……」
「違うよっ……! 光記、好きだよ。 私、独占欲強いんだから……。それでも、いい?」
仰向けになった光記の頬を、影良が覆うようにして両手で包むように触れる。
細い細い糸でつながっている光と影。
———— 誰も切らないで ————
「ああ。 それも影良なら、オレは好きだから」
影良のつたった涙が光記の頬に滑り落ちる。
影良は切なさと恋しさに、自分の下になっている光記の肩に顔をうずめた。
「今日は……このままでいて?」
流れる星は、あなたの涙
輝く月は、わたしの想い
みえない明日に不安は募り、
もし あたなを傷つけてしまっても
どうか 強く抱いてください……