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 キラリ。 と、真夏の太陽を反射させて光ったのは、足元に置かれていたギタースタンドの脇に置かれていた、観葉植物の鉢の中だった。

「……っなんてことを! 裕也、お前知っていたのか? 知ってたんだな!!」

 ぐっ。 と、裕也の胸ぐらをつかみ、光記は切なさと怒りとでどうにもならない感情を震える手の内に握りしめて殺した。

「光記、お前はおれに約束したな。 影良を一太刀でも傷つけたら命を差し出すと……」

「ああ! 約束したさ。影良になにかあれば、真っ先にオレを殺せ」

「————?! 冗談じゃない! 光記はおれらの、九十九の唯一無二の存在なんだ! 魁さん、千年以上続いてきた九十九の血脈を、絶やすわけにはいかねんだよっ」

 魁と光記の間に割って入ってきた裕也は、今すぐにでも戦闘態勢に入れるような姿勢で魁を睨みつけた。

「やめろ裕也。 ……何にせよ今は下を収集させないとな。 魁、影良を頼んでいいか?」

「……ああ」

 深いため息をついて裕也を制した光記は、魁に影良を一任し、部屋の外へと出て行くのであった。