TIME 5

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TIME 5

 ガーッ。 と自動ドアが開くと同時に店内に入ると、パンクやらメタルやらを演(や)ってそうな兄ちゃんたちが俺と睦月を物珍しそうにじろじろ見る視線が痛かった。

「よっほ~♪ おばんで~す」

 手をひらひら振りながら、カウンターのとこへ行った睦月の後を追って俺もついて行く。

 頭の中が、ビリビリしてる……。

「寒かったろ、外。 今ラジオで冬に逆戻りしたって言ってたよ」

「うん。冷凍マグロ状態。 顔が引きつっちゃって引きつっちゃって」

 大人3人がやっと入れるくらいのカウンターに睦月はそう言いながら入り、俺もそれについて入る。

「葵」

 びくっと体を震わせて、俺より少し背の高い晴行さんを見る。

「終わりまで、居るんだろ?」

「……あ、うん」

 声は、ガラガラで……。
 そして俺は今まで唇を固く閉じていたことに気付いた。