TIME 2
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……お、おいおいおいっ。
「1年E組っ、七澤 睦月、入学式のセンパイの祝辞! っっごくよかったですっ。 センパイにあこがれて入部しましたっ!」
“しました”ではなく“する”のであるが、たぶんもうそんなこと頭にはないのだろう。
俺はいぶかしそうに眉をひそめ、銀縁のメガネの真ん中をついっと右中指で上げて、自分も3人に対面するように長机の椅子へと座る。
関わんないほうがいいな、こういうヤツは。
「……そう、ありがとう。 それはいいけど、席着いて。じゃあ、説明するけど、この学校、“生徒会”っていっても名前ばかりで学校行事だの何だのは先生たちが考えて原案下ろしてくれるから。 ただの実行委員。それでもいいならこの用紙書いて」
すいっと入部用紙を差し出すと、3人ともがみんな記入しようと筆記用具を鞄から取り出した。
……名前だけの帰宅部だから無理もないか。
自分にも分かるか分からないかほどのため息をついたその時。 さっき自分に向けられていた幼い視線に気付き、つられるように視線を合わせてしまった。
「センパイ……。悩み事でもあるんですか? ボクでよければ協力しますっ」
ぐわしっ! と机の上に置いていた両手をいきなり引っ張られ、さっきの男子の手の中に俺の手はいつの間にか“グー”にして収まっていた。
うげ……っ。