p.18

「え……。そりゃ、まあ、俺はうまいと思うから吸うんだけど……って、何、え、え?」

 すいっと俺の指の間から一本のセーラムライトを取られ、俺は目を見開く。
 睦月は俺から取ったそれをものめずらしそうに上から下へ見回し、口元へ持っていく。

 ちょっ……おいおい!

「それ俺ンだぞ睦月……っ」

 幼い顔にまったく似合わないその煙草を睦月は妙に真剣に口へとくわえる。
 と、そしてすうっと吸った瞬間。

「――……っふ! っほ、ごほっごほ! ~~~センパ……っこれっ、ぜったい体にわるっ!」

 ……言わんこっちゃねぇ。

 涙目になって批判する睦月を俺は呆れながら見て、そのお言葉を返してやる。

「あのね、俺は人に迷惑かかるトコでは吸わないの。それに、体にイイとかワルイって、曖昧な気ぃするし。 空気吸えばばい菌だらけ。海も山も汚染されてて、いまさら煙草の1本や2本……って思うのよ」

「~~~センパイ、性格悪いって言われません?」

「――……お前で2人目かな」