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「でしょ?」
「うん」
また、しんとして、間が空いてしまう。
「センパイ、ボク今からチャリでセンパイの家行きますから。 ……5分で行きます」
「ちょっ、お前俺ン家知ってんの?」
「晴行さんにききました。 じゃ、行きますね」
プツッと会話は切れて、俺も受話器をゆっくりと置いた。そしてまたソファにトサンと座り、テレビの音量をあとふたつばかりリモコンで上げる。
「ぶーす。スタイルなんとかしろよ」
「誰もお前の歌なんか聴きゃしねぇよ」
「へったくそ」
我ながら暗い。暗すぎる。
テレビの中じゃ今ハヤリの歌がガンガンに流れ、ロックシンガーなのかアイドルなのかわからない(でも人気はすっごいある)女が、リズムに“乗ってるように”歌っている。
「芸能人なんかただの偶像じゃねぇか」