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つながれたふたつの手を葵は自分のコートのポケットに入れて、ぼそっと。
「こちらこそ」
と照れながら言った。
大丈夫だね。やっていけるね……。ふたりで、これからも……。
「あ、ふたりでやっていくのもいいけど、そろそろ三人でやっていくのもよくない?」
「~~~っっ。そ、そのうち……ね」
耳まで真っ赤にして、葵は空を仰いだ。
雲ひとつない、絵の具のスカイブルーそのままの色。冬独特の澄んだ、まっさらな青い空。
「……葵、あたしずっと葵のこと大好きだよ。ずっと、愛してる」
「~~~っさっきからなにを……」
ぴたりと足を止めた葵に、あたしは公衆の面前で葵のくちびるをあたしのくちびるでふさいだ。
いま、言っておかないといけない気がしたの……。
「さよ……」
「ふふっ、忘れないでね……。 やだ、あの子危ないじゃない」
葵の肩越しに、向こうの歩道からこちらの歩道へ渡ろうとしている男の子を認め、あたしは眉間にしわを寄せた。
「え、どうした」
「うん、あの子。トラックの陰になってて危ないなって……っ! 来ちゃダメぇっー!!」