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「久しぶり、圭助。 モンタージュ、役に立てなくてすまない」

「いや、そんなことはいい。で、ニュースは本当か」

 信じられない。信じたくない。という顔で葵が圭助の後に付け足す。

「自殺でもないのか」

「だったとしても、七澤くんの事は難しくなるな……」

 葵は今まさに、ざあっと血の気が音を立てて引いていくかのような感覚を覚えた。

 ————っ泣くなっ!

 ぐらつきそうになっている感情を必死に抑え、葵は額を掌で覆う。

「……心臓発作に見せかけて死に至らせる薬があるのを知っているか?」

「解剖の結果が出ないと何とも言えないな」

「渋谷さん、上杉渉ガイシャの婚約者で第一発見者の久世薫さんです。 警部が発見状況を聴けとの事です」

「っ? 久世、さ……」

 泣き疲れ果てたような薫は葵の姿を見るなり表情を失くし、人形のように、固まった。