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「そういえば、どうして知っていたんですかね。 誰かから、聞いたのかな」

 ざわっ。
 愕然として葵は自分の口を覆う。

 誰かから……。

「睦月っ、助け出してやるっ。必ず助け出してやるからっ、絶対に助けだしてやるからなっ!」

 ばっと体を翻し、自分に言い聞かせる様に言った葵は全速力で階段へと駆けて行った。
 思い当たる人物が、ただ一人居ることに葵は悲痛な思いがした。
 ただ一人そこに残された睦月は、自分だけが隔離されたかのようなこの場所で、しばしの時を頭上にある太陽とともに感じているのだった。