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俺の誕生日に、俺が仕事から帰ったら2人で婚姻届を出しに行こう。 そう、約束した。
キッチンのテーブルには、小さな鉢に植えられているサボテンと、婚姻届。そして……アパートの鍵。

「すぐに……帰ってくるさ」

途方にくれていた。
もう帰ってこない……。

「買い物かなにかに……行って……」

愛していると言ってくれた。 ずっと、傍にいると……。
ド ウ シ テ !!

『ニュースをお伝えします。 今朝未明、環状八号線で普通乗用車と大型貨物が衝突し、普通車に乗っていた男女が死亡。大型貨物の運転手が重症を負いました。』

彼女が出て行った3日後の朝。
彼女は俺の前に白い字幕となって戻ってきた。
ずいぶん、重かったんだね。(俺という存在が)
少しは、軽くなったかな。(俺という存在から離れて)

「……っもう、何も伝わらないじゃないかっ!」

この涙は、貴女への嫉妬。
この涙は、貴女への後悔。
思い出せない記憶

“足りないもの”。
あの日、彼女と恋愛それに関する感情をすべて封じた。
もう二度と、還ってこない、かけているもの……。

「今日は俺がおごる。 怒鳴ったお詫びだ」

そうしてまた、彼女のいない日々がつづく。

The End