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「っ!? やぁっ!! んぅ……っ!」

 あっという間だった。 酒の臭いがあたしを羽交い締めて倉庫に無理矢理連れて行かれるのと、目から涙が溢れ出てくるのとは……。

 鼓動が加速するっ。 震えが止まらないっ!!

「まぁ、仲良くしようや……っ!」

 

 

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 ガタン! と、口許を両手で覆った柊は勢い良く立ち上がり、知らずに流れていた涙を拭おうともせず、洗面所へと足を一目散に走らせた。

「っおい!」

 異変を感じ取った凌は柊の背中を追い、緊迫してしまう。
 柊はアルミ製の洗面所やっとの思いでたどり着き、洗面台に胃液を吐く。
 最近アルコール以外あまり口にしていない柊にとって、とても辛かった。
 新幹線の穏やかな揺れがより一層の吐気を沸き立たせて、柊の顔を余計に涙で濡らす。

 思い出しちゃいけないっ。あの事はもう忘れるんだ! 思い出しちゃいけない!!

 吐き気がようやく治まり、咽鳴しながら洗面所の床へとへたり込んだ柊は、涙でくしゃくしゃになった顔を一層悔しそうに歪めてうつ向いた。
 と、その時、心配そうに駆け付けた凌は柊の状態を見て刹那息を詰まらせてしまう。
 そして混乱しているせいか少々声を荒げて言ってしまった。

「な……っ、どうしたんだよ! 柊っ!」