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一度行った時の思い出だろうか、凌は懐かしそうに目を細めて話した。
「……連れてってよ。凌の行くトコ、行ったトコ……。みーんな」
柊は凌の腕を両手で絡めとめ、凌の顔を覗くようにして言った。
その顔を見た凌は子どもの様に幼く笑い、柊と繋がっている手を勢い良く引っ張り、駆け出した。
「オッケー! じゃあやっぱはじめは金閣寺ッ!」
「い゛!? ちょっ……待ってよっ凌ッッ!! 」
凌……。アンタに逢わなきゃ、あたし一生こんな風に笑わなかった。
一生ひとを……愛することなんてなかったよ。凌……。