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史郎はそれにものすごく安心し、思わず深呼吸してしまう。
『史郎、今日からは私たちがパパとママよ』。
そう言って“火星”から潜在能力値が高いという事で1人送られてきたまだ生後数ヶ月の史郎をDr.μ夫妻は引き取り、子どもにとって一番大切な幼児期をつむいだ。
目の前の椅子に座る夫妻達をうっすらと想い描いてはみるが、そこにそな2人の姿は現実のものとして現れはしなかった。
「っく、ふぅ……っう。うっうぇ……」
真っ暗な部屋の片隅から、それは史郎の耳へと送られてきた。
黒くて長い髪と小さな肩を震わせて、その少女は自分の脚を抱いて座っていた。かわいそうな程に、体を震わせて……。
長い間居た養成場より、短かったけれど懐かしい2人の温もりが残るこの部屋に、暁は、居た。
「真っ暗だっただろ? でも、もう大丈夫何が、どう大丈夫なのか。史郎はぼんやり頭の隅で思いながら、目の前の少女に逝った。、どう大丈夫なのか。史郎はぼんやり頭の隅で思いながら、目の前の少女に言った。
「……お兄ちゃん、だれ?」
「僕は“φ-18、史郎”。暁のパパとママは僕の後見人だったんだ。“暁”、いい名前だね。夜明けって意味なんだよね。ずっと夜に埋もれていたらダメだよ。“暁”じゃなくなっちゃう」