小説一覧カテゴリー: 中編小説

no image
remove_red_eye0 chat_bubble_outline0

p12

「本当に恥じらいってモンがないのかよ。 それとも何? それも“慣れ”で務まるもんなの? ……いや、別に説教してる訳じゃないんだけどサ」 「生きてくにはさー」  しどろもどろと尋ねてきた凌に柊は間髪を入れずに答える。その瞳・・・

remove_red_eye0 chat_bubble_outline0
no image
remove_red_eye0 chat_bubble_outline0

p11

「~~ッ! いーじゃない!? 協力! OK、OK、しようじゃないっ! で何!? 金? 体ならローン付きで貸すけどっ!?」  勢い良く言った柊を、たまとや笑い飛ばし、男はさっきまでの怒気をどこかへやってしまったかのように柔・・・

remove_red_eye0 chat_bubble_outline0
no image
remove_red_eye0 chat_bubble_outline0

p10

 ————濃厚な、深いくちづけ。熱い、唇……。 こんなキス知らないっ。こんなキスをする男をあたしは知らない!!  無理矢理引き寄せられた柊は、何とかしてそれをほどこうと必死になる。が、もがけばもがく程、柊の後頭部にあてが・・・

remove_red_eye0 chat_bubble_outline0
no image
remove_red_eye0 chat_bubble_outline0

p9

 冷やかされたことがカチンときたのか、柊は真っ赤になって男に怒鳴る。 しかし男はさっきとはうって変わって生真面目な顔付きになり、ペロリと一回舌舐めずりをする。  柊はその雰囲気にドキリとしてしまう。 さっきまでこんな風に・・・

remove_red_eye0 chat_bubble_outline0
no image
remove_red_eye0 chat_bubble_outline0

p8

「~~ッゴメンッッ! あたし昨夜きのうの記憶ないの! ……けっこう呑んだからなぁー。 どちらの、どなたサン?」  ウインクしながら手を合わせて、柊は申し訳なさそうに訊いた。  男は呆然として口から煙草を離し、灰皿へと押し・・・

remove_red_eye0 chat_bubble_outline0
no image
remove_red_eye0 chat_bubble_outline0

2

 ピピピピッピピピピッピピッ……。  カーテンの隙間からは白い光が差し込み、マンションの一室を一筋照らして埃を浮き立たす。  ベッドの脇にあるサイドテーブルの上にはごく普通の目覚まし時計が、午前7時を告げて忙しく鳴ってい・・・

remove_red_eye0 chat_bubble_outline0
no image
remove_red_eye0 chat_bubble_outline0

p6

「……金は男から貰ってるから今きっとアンタらよりイイ生活してるよ。……オヤジに言っといて、5万くれんならヤらしてやるよって」  挑むように見据え、言付けた柊に母親はカッとなり、柊の頬に平手打ちする。 「何て事をしているの・・・

remove_red_eye0 chat_bubble_outline0
no image
remove_red_eye0 chat_bubble_outline0

p5

「やだァ……、やめてよねぇ? コソドロみたいな真似するの! 気持ち悪いっ! 信じらんないわ! もっと大人になりなさいよ柊っ!」  柊の義姉、風音は声を荒だてて柊を叱咤する。それを柊はニッと口はじを上げて笑い、バックを肩に・・・

remove_red_eye0 chat_bubble_outline0
no image
remove_red_eye0 chat_bubble_outline0

p4

 ドレッサーにまた戻り、引き出しから銀色の鍵を取り出し、後方にいる柊に麗香は放り投げた。  それを柊は座りながら上半身だけを伸ばして、パシッと手中に納める。 「サンキュ! じゃあ今日家行って荷物取ってくるわ。 麗香これか・・・

remove_red_eye0 chat_bubble_outline0
no image
remove_red_eye0 chat_bubble_outline0

p3

 パンッ。 と、楕円形のガラスのテーブルに置かれた福沢諭吉の束に、ドレッサーの前に座っていた少女は化粧をしている手を止め、目を見開いて振り返り、柊の側へと腰を下ろして札束を手に取り感嘆した。 「げえ~。マジで? どっかの・・・

remove_red_eye0 chat_bubble_outline0