小説一覧カテゴリー: 中編小説

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p32

「え、あ……の」 「貴方ね!? この子にいかがわしい事させてるのは! おかしいと思ってたのよ! この子はあんなふしだらな生活するような子じゃないんですもの!」  その女性、柊の母親は目に涙を浮かべ、憤慨して言った。  当・・・

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p31

「し……のぐ、お願いっ。あたしの盾になって……っ。そのままで行ってっ!」  アイタクナイ。 今ここであの人……母さんなんかに会ったら、また————!! 『いい世間の笑いモノだわ』。 『恥じさらし! あなたって子は……!』・・・

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6

『幸福しあわせな時はいつまでもそう、続かないわよ』。 確か麗香が、そんな事を言っていた……。  凌はよほど柊に琵琶湖を見せたかったのか、湖のほとりにあるホテルにチェック・インした。 「はぁ!? ダブルのひと部屋ぁ!?」 ・・・

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p29

 一度行った時の思い出だろうか、凌は懐かしそうに目を細めて話した。 「……連れてってよ。凌の行くトコ、行ったトコ……。みーんな」  柊は凌の腕を両手で絡めとめ、凌の顔を覗くようにして言った。  その顔を見た凌は子どもの様・・・

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p28

「俺が死ぬまで一緒に居る。 絶対に、独りにさせない」  周りを過ぎ行く人々が、皆不思議そうに振り向いて去って行く。けれど凌はそんな事は気にせずに、だが頬を高潮させながら言った。  馬鹿な女と、男が一緒に居ても……。 「ふ・・・

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p27

 柊は続きを言いかけて、っ! と息をのみ、たまらず凌に抱きつく。 そして抱きつかれた凌は柊の思わぬ言動に目を見開いた。 「しの、ぐ……っ。あたしね? あたし、凌のこと……————っ」 『何ていう恥じさらしなの! 警察には・・・

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p26

「お前さ、ナンパ慣れ……してるだろ?」 「……っ!? っよ、余計なお世話……!」 「まぁ聞けって。 ……ナンパされて断るときって、泣きたくなるモン? そうじゃない。だろ? なのにお前は泣きそうだった。今にもバラバラになり・・・

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5

『殺しバレたらもう一緒に居られなくなる!』  柊は走りながら、さっき言った言葉をリフレインさせる。  そしていまだ繋いだ手を離さないで自分の前を走る凌を切なく見つめ、キュッと下唇を噛み締める。  あたし、どうしよう。 好・・・

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p24

「凌! 早く、早く逃げなきゃ捕まるよっ。 殺しバレたらもうっ、いっしょにいられなくなる!」  その言葉と共に凌は柊の手を取り、いっきにそこを走り去って行く。  一方、2人の男達は柊の言葉に目を見開き、息を飲んだ。 「……・・・

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p23

 1人のオールバック・ヘアの男がすごんで凌を睨みつける。  が、しかし凌は元々細く鋭い眼を更に細め、断固としてそこを動く気配を見せようとしい。 「パッパとどけって言ってんだろテメェ!」  ガンッ! という音を立ててもう1・・・

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