小説一覧カテゴリー: 中編小説

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p52

「もう少しだって、柊おまえに逢えるって、必死になったよ。この3ヶ月間。……っとにかく、逢いたかったんだ……っ。俺に生きることを教えてくれたお前に……! ……のに、なのにコイツらは――!!」 『……だろぉ? あ、そうだおい・・・

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p51

 駆け寄ってきた風音と刑事に、柊の母は、もう少し待って下さい。と、懸命に取り入る。 「『もっとずっと、限りない大切しあわせをいっしょに感じあえる人と出逢える』。 それが、俺の生きる糧になった。そして、それは柊、お前だって・・・

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p50

「だめ――っ! 凌、お願いもう殺さないで!!」  凌は目を見張り、息を殺した。  母親の肩を借り、未だまだうずいている腹部の痛みを堪え、身体を引きずるようにして柊は大声を上げた。 「し、のぐぅ……。もういい、もういいよぉ・・・

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エピローグ

あなたが解き放たれるのなら じぶんはどんな罪人にでもなれた あなたが幸福になれるのなら じぶんはどんな悪魔にだってなれた なぜなら…… ありきたりだけど…… じぶんはあなたを愛しているから…… あなたのためなら じぶんは・・・

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p48

 ダンッ! と雑木林の1本の木に、今切り付けたばかりの傷口に凌は拳を打ち付け、木と自分の拳で男を板挟みにする。  そしてさっきまでどこかに隠されていた憎悪という炎を瞳に宿し、男の胸ぐらを左手で掴んで強く言った。 「助けて・・・

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p47

「お前ら、女……輪姦マワしたろ。 その女ぁ“いま”、どこで何してるか……知ってっか?”」 「っんな事オレらが知ってるワケ……! ————……知っ……て」  男は始め否定しようとした。 が、頭の中に昨日うの京都駅での出来事・・・

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p46

「っ違う違う! わかって、よぉ! あたしじゃなきゃ、あたしでなきゃ凌を止めること出来ない! 凌のこと愛してるあたしでなければ止める意味がないのよ!!」  柊の周りに居た3人はその言葉に目を剥いた。  まだ二十歳にも満たな・・・

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p45

     早く、早くしなきゃ……っ! 早くしないと“また”凌を、あたしのせいでまた、殺人犯にさせることになる……!!  柊は凌の拳がよほどきいたらしく、ホテルの白い絨毯の床を這いながら彼の後を追う。 ・・・

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p44

「ったく、何だってオレが警察サツの世話なんかにならなきゃなんねんだっ! ったくよぉ! 隼人も雄也も、殺したヤッたのアイツ……っ!?」  オールバック・ヘアの男は息を巻いてホテルの廊下を練り歩いていたのだが、急に眼の色を変・・・

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p43

 凌の拳をまともに受けた柊は、詰まる息と次々と溢れ出る涙をも後にし、窓際にいる凌を仰ぎ見る。  凌はまるで足枷でも付けているかのように重々しく足を柊の前へと運び、息も絶えだえになって自分を見上げる柊の脇にしゃがみ込み息が・・・

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