小説一覧カテゴリー: TIMEシリーズ

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p46

「他人から恨まれるような事とか?」 「はっ、そんなのザラだろうよ。あ、そういえばヤツ出ていく前に『いい金づるが俺に頼ってきた』って言ってたな」  っそれだ!  バンッ。と机を叩いて葵は立ち上がり、食い入るようにして田川に・・・

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p45

 さすがに動揺したらしく、田川はガラス越しに身を乗り出す。さっきのいやな笑いは消えている。 「急な質問で悪いと思うんだが、彼は出所したら何をしたい。 ……ってことは言ってなかったか?」 「ははっ! おれぁサツと猫は苦手で・・・

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p44

 メモされた紙を丁寧に受け取った葵は、朝飯はまだか。と鳴いているお腹をさすりながら、中座してきたレストランへと踵を返すのだった。 「えぇ? 今度は刑務所ぉ? しかも私たちと同じ新幹線に乗れないって……。 まぁ、しょうがな・・・

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p43

「はぁ? なんだって渋谷」  その電話はせっかくの最終日の朝食時の途中に掛かってきた。  やはり睡眠不足となり、少々不機嫌になっていた葵は、朝食を中断された事も重なりその不満は増幅する事となる。  ……お前な、誰のために・・・

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p42

「皮下注射は……」  皮下注射はここで打ったと思うよ。興奮剤か、あるいは法律で禁止されているようなものか……。脳は昏睡状態なのに対して筋肉が興奮剤で意志とは関係なく動く。一種の催眠状態だったんだと思う。 「さ、すがだね…・・・

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p41

「日下様、藤崎様よりメッセージを承っております」  しかし従業員にそう事付けされ、渡された紙を見て顔をしかめる。 「ありがとうございます」  紙には『自宅に電話してくれ』。この一言しか書かれていなかったが、葵は渋谷からの・・・

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p40

 まだやや沈み加減の葵をなんとか元気づけようと、メンバーのひとりである柴崎麻衣子は話しをそらし、盛り上げようとする。  睦月の事件は、少なからず薫から聞いていたらしかった。 「あ、ねぇあの木ってなんの木なのかな。あたし全・・・

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p39

 そう。うちらの間じゃあ“京都へ行く”の略称だったんじゃないかって話しが上がってる。  おかしい……。 「それで」  それが見た感じ結構前に書かれたものなんだ。 「……鑑識の結果ってこと?」  詳しい結果はまだだけどな。・・・

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p38

「あちらに美味しい甘味処があるんです。そちらで休憩にいたしましょう」  葵は小枝子に感謝しながら携帯に声を送る。 「もしもし、渋谷?」  確認するようにして言った葵の声に呼応するようにして向こう側から声が返ってきた。  ・・・

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