小説一覧カテゴリー: TIMEシリーズ

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p37

 紅葉もそろそろ終わりに近づきつつあるここ金閣寺で、それでも女性3人は会話に花を咲かせて満喫している。 「小枝子ちゃん、久世さん達と一緒のほうが女同士で楽しくない?」 「……コンダクターなので」  前の女3人の後ろ数メー・・・

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p36

 クスクスと笑いながら言った薫は、葵の隣に腰を掛けて頬杖をつく。 「……誰に?」 「あっはは! やっぱり覚えてない。ふふっ」 「っお話し中失礼致しますわねっ! 社長ぉっ! ……お電話ですっ」  があっ! という勢いで2人・・・

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p35

 次の日の朝、5時半に小枝子からのモーニングコールで叩き起こされた葵と圭助は、二日酔いと睡眠不足からくる頭痛に頭を抱え渋々と支度をし始めた。 「その頭痛は自業自得ですよ。二日酔いだろうとなんだろうと、ちゃんと仕事はしてく・・・

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p34

 訝しげにそう言った葵の顔を圭助は眉間にしわを寄せて仰いで言った。 「なんでなんでって聞くなよ。誰かが教えた……。って、まさかっ」  はっとして目を見開いた圭助は自分の横に敷かれているもう一組の布団に入ろうとしている葵を・・・

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p33

 その睦月を見た瞬間自分も刺されると思い逃げようとしたが、体が思うように動かず、デッキ出入口で立ち尽くしていた。  しかしそこで妙な感じを小宮は覚えたという。  睦月の足元はふらふらとおぼつかなく、視線がやたらと泳いでい・・・

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p32

「はい、510です」  日下様、渋谷様からお電話です。 「はい、繋いでください」  もう収穫があったのか。  そう不思議に思う葵だったが、鞄の中を引っ掻き回しペンと手帳を取り出す。 『もしもし、葵? 京都府警から送られて・・・

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p31

 が、そのすがるような相手の声なんぞ聞いていられるかと、葵は胡坐をかいたまま電話先の相手に目を細めた。 「冗談なんかじゃないさ。 昇進試験の監督、誰がやってんのか知ってるよな?」  圭助は大体の事が分かったらしく、窓のそ・・・

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p30

「おい、引っ張んなよ葵。禿げたらどうしてくれるっ。 藤崎 圭助。さすらいの医者やってまぁす」 「さすらいってなによ。流れてっちゃうの?」 「そう。こう……ふらふらぁーって」  圭助は流れる振りをしてしてみる。  そしてま・・・

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p29

 その晩葵は京都に来てこれまでずっと病院の宿直室に泊まりきりだったという圭助を代理店で手配したホテルへと招いた。 「……あぁら社長。今日はもうお帰りにならないかと思っておりましたわ」  ロビーに着くなり葵は見慣れた女性と・・・

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