小説一覧カテゴリー: TIMEシリーズ

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p28

『やっぱり! 僕ですよセンパイ。七澤 睦月です。高校の時に一緒にしごとしたじゃないですかぁ』 『半年前からこんな生活してるんですかっ! 決めた。お給料いらないですからここで手伝わせてください』 「っいいか睦月! 俺が真犯・・・

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p27

「どのくらいで、眠くなった?」  葵は同じ質問を睦月に再度問いかけた。  病室の窓が、かたかたと揺れる。  外は風が出てきたらしかった。 「っと……。飲んで、すぐだったと思います」 「ベンゾジアゼピン系の眠剤、睡眠導入剤・・・

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p26

 安心させている圭助の後方で葵は腕を組み合わせ、睦月に聞く。話をそらした方がいいと思ったらしい。  けれど睦月は聞かれたことがよく分からなかったらしく、聞き返してしまう。 「記憶」 「――――……そ、うなんです。全然、覚・・・

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p25

「……確かに僕は、あいつらを殺してやりたいと思ったことが何回かあったんだ」  もう夕陽も沈み、個室の天井のおらぼろげな照明だけでこの一室は暗くならずにすんでいた。  病室には、葵。圭助。そして淡々とベッドの上で語る睦月し・・・

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p24

「どう?」 「……あれ以来吸わないことにしてる。 ————睦月の精神で、ひと、殺せると思いますか。センセイ」  今度のあれ。は、別の事を……指していた。が、圭助はそれには触れず、後半の葵の質問にだけ、言った。 「根拠は無・・・

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p23

「……睦月、俺がなんとかしてやるから、落ち着いたら話してくれるよな」 「うわー、無視なの? ひどいなぁ、ひどいと思わないかい? 七澤くん」  自分に話が振られるなどと思ってもみなかった睦月はおどおどするしかなく、葵に再度・・・

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p22

 男は老医師を礼儀正しく一礼して見送った。  この男、藤崎 圭助ふじさき けいすけは、今までかけていた眼鏡を外して白衣の左胸ポケットへとしまった。 と、その時だった。 「睦月!」  バンッという大きな音と共にドアを開き、・・・

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p21

「ああ。昨日移送されてきた七澤ね。彼なら先ほど警察病院へ運ばれましたよ」 「え?」  京都へ着き、ツアーコンダクターを小枝子に一任して京都府警察へ足を運んだ葵が、窓口に居た婦人警官らしい女に睦月の事を聞くなり眉間に皺を寄・・・

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p20

 そろそろ定年退職間近かと思われる初老の刑事が、目が虚ろになり茫然自失となっている睦月に言った。  なんで僕はこんなところにいるんだろう。  ……きもちがわるい。 「……僕は、やってません。記憶が、ないんです」  睦月は・・・

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