小説一覧カテゴリー: 中編小説

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p46

「……慎ちゃん、ゴメン。 2時間くらい、時間くれない? ちょっと、和泉と話すから」  慎ちゃんは和泉を一瞥して、ソファから長いシルエットを動かした。  そしてあたしのところへ来て厳しく、つっ放すようにひと言言って、自分の・・・

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p45

「――……これだから余裕のあるヤツは。 するワケねぇだろ。塀ン中入ってる時間あんなら次のパトロン捜さなきゃなんねんだよっ」 「っ和泉! ……慎ちゃんも、夕飯、肉じゃが今から作るから。 さ、寒いし、家……入ろ?」  なに…・・・

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p44

 ばっと慎ちゃんの手を振り払って、和泉は大声で言う。  そしたらさっきの女の人がサッと顔を青くして、大きめにカールされたロングの髪をなびかせてそれを止めようと和泉の腕を引っ張った。 「止めなさいよ! 和泉!!」 「世の中・・・

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p43

 がんって、頭をハンマーみたいのでおもいっきり殴られた……カンジだった。  慎ちゃんの視線をたどっていったところには、すごくキレイな女の人が和泉の首に手を回し、それに応えるようにそのひとの腰を自分に引き寄せて口づけ合う、・・・

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p42

 ちゃんと、うちに着いたら言わなきゃ……。  こののままじゃ、慎ちゃんに嘘ついてることになっちゃうっ。  冬の陽は……とてもあったかくて……。 けれど冷たい空気を、スーパーから出てすぅっと肺に送った。  しんしん痛い。あ・・・

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p41

「……び、っくりした。 なに? 有栖」  この“好き”は……。 どくん、どくん、どくん……。 『ねぇパパ、パパはありすのことすきぃ?』  このキモチ、は……。 どくん!  ―――― 気付きたく、なかった…… ――――  ・・・

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p40

「あー、アイツね……。その間だけでも実家帰っててもらったら?」 「……あ、そ、そうだね……。 この、豚肉いいやつだね……」  そういう心配にとられたってことが、なんかみょうに切なくって……。ワケのわからない応え方をしてし・・・

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p39

 あはは、なんてにが笑いしながら、慎ちゃんは情けなさそうに言った。 「1日ズレてた。今日じゃなくて明日だったんだ。 あ、でもね……有栖、急なんだけど明後日からロス行く気ない?」 「??? え゛っ、ロスって……、L.A(ロ・・・

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p38

「っ彼女が帰ってきたら困るだろう!」 「今出て行ったばかりじゃない。 近くの商店街でも小1時間は戻ってこないわよ」 「————……っ!」     えーっと、今日はなににしよっかなぁ……。 スーパーのか・・・

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p37

「……有栖なら、有栖と同じ状況のヤツがいたら。っもしそれが男でもっ! ……一緒にいようとするか?」  さぁぁっと、雪風が吹いた。  あたしと、おんなじ立場の……。 ドキン。  迷いはなかった。 あたしはひと呼吸おいて……・・・

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