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 あはは、なんてにが笑いしながら、慎ちゃんは情けなさそうに言った。

「1日ズレてた。今日じゃなくて明日だったんだ。 あ、でもね……有栖、急なんだけど明後日からロス行く気ない?」

「??? え゛っ、ロスって……、L.A(ロサンジェロス)? なんで、また……」

 たまねぎとにんじんをかごの中に入れながら、はぁ? なんてヘンな声を上げてしまう。
 大学の講義が1日ズレててロスに行ける?
 なんだそりゃ☆

「正月期間中だけなんだけど、留学しに来てるアメリカの友人が、帰省するんだけど一緒にどうかって。 で、有栖のことも話したらぜひって」

 和泉は? なんて、うっかりきくところだった。 開きかけた口を閉じる。
 っっダメダメダメ! まぁたアノ怖い慎ちゃんが出てくるっ。

「あー……、だってホラ、家、そんなに何日も空けられないよ。 やっぱり心配だしっ」

 心配……? だれ……の?
 あたしはふっと思って立ち止まる。 ドキッとする心臓。
 さっきの和泉の顔が頭から離れないでいる自分に驚く。