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だってもう2度と逢うことなんてないっ。
自分から出て行っちゃったんだもん!
ハンドバッグ両手に握りしめ、白い息を、空からはらはら落ちてくるあの涙に似た雪に乗せる。
動かない足を必死で動かそうとする。けど……。 ドクン――――!
「……あ、はは。 ご……めん、慎ちゃっ、ちょっと、キンチョー師ちゃっ……っ」
「っ有栖?!」
ぱたぱたと流した涙が、うっすら積もった雪をじんわり溶かす。
あんだけ泣いたのに、どうしてこんな時に泣くのよ!!
自分で自分をしかりつける。
「……っどうした有栖」
ごめん、ごめん慎ちゃん……。
おとといの夕方の続き、いま、言っておかなきゃいけない。
はらはら舞い降りる雪が、こんなに切なく感じるなんて……。
「っごめんねっ……、慎ちゃ……。あ、たし……ね? あたし」
「――――っ行くな有栖!!」
ドキン! え……――――?