小説一覧カテゴリー: TIMEシリーズ

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p14 ep.1 End…

「今夜は……冷えるな。熱燗でも、つけさせるか。 小枝子ぉ」     “愛する”ということを知って泣いたあの日。 “独りになる”ということが怖いと思って泣いたあの日……。 こんな日が来るなんて、思いもし・・・

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p13

 しばらくの間を置いて彼女は言う。  俺はというと彼女の肩に顔を埋めてじっと身動きしない。 「あーっおい! うりゃっ。どーしたのよ」  彼女は俺の脇腹をていっ! とつつきながら聞いてくる。  俺はというと、きゅっと細い貴・・・

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p12

「葵っ! 夕飯食べてさ、ドライブ行こう」  流し台にぱたぱたと行き、シチューをスープ皿によそってそう言った。  こんな瞬間に、貴女が大人の女性ひとだと俺は思っていたんだ。  いつまでも、こんな時間が……こんなやわらかい空・・・

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p11

「おっ帰りなさ~い! 寒かったでしょー。明日ホワイトクリスマスになるって今、天気予報で言って……」 「っ俺のそばに、ずっと……居て下さいっ!」  紫色の宝石箱の蓋を開けて差し出して、耳まで真っ赤にしてそう言った。  貴女・・・

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p10

 バッと顔を上げた俺を見て、彼女は自分も頬を染める。 「……え? ヤだ……」 「ヤだって、なんだよっ。しょうがないだろっ?」 「っだって! 困るわよあたしっ……。友達の、好きな……人なのにぃ」 「だからしょうがないだろっ・・・

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p9

「……日下、くん?」 「その女性ひとに言っといて。俺、好きな女性ひとが居るからって」  頭が、おかしくなる。  次に自分が言おうとしている言葉が、予測出来ない。 「……っでも、真保いいコなのよ。1回、会って話をするだけで・・・

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p8

「何だって?」  それは、出会って一カ月も経ってない日の夕方。帰り道に突然言われて茫然とした。 「……え、だからぁ。1番最初にあたしと一緒に居たコがね? 日下くんとぉ、付き合いたいって」  夕方の商店街。  立ち止まった・・・

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p7

「何なんだよ。ひとの周りをうろうろ……。 “迷惑なんだよ”」  大抵のヤツは“この一言”でひるみ、去っていく。そしてそれ以上は関わろうとはしてこない。 「……あたし、梅原 小夜子うめばら さよこ。経済学部3年。覚えてネ♪・・・

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p6

 ————…… 前にも、同じことを言った奴が……居たな。  ドクドクと脈打つ頭の隅にある人物を思い出す。  懐かしい、顔と、声……。 『センパーイ。こんなの吸ってたら体壊しますよぉ?』  ……元気、してっかな。 &nbs・・・

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p5

 驚きと不快感が頭をもたげる。  その彼女はストレートの腰まで伸びた絡まりのないロングヘアを耳にかけ、俺からとりあげた煙草を掌でもてあそぶ。  ……なんなんだよ。この女は。 「煙草はね、害が及ぶのが自分だけじゃないの。副・・・

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