小説一覧カテゴリー: TIMEシリーズ

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p4

「俺、あーゆー声出す女、大っ嫌い……。なの知ってるだろ」  まかない婦さんからカレーライスの大盛りを受け取り、何の気なしに言う。  すると圭助はため息をひとつつき、呆れながら言った。 「まァ、ね……。同感だな」  圭助は・・・

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p3

「己を……卑下してはいけないな」  ふっと視線を泳がせた梅原さんはその目を俺に向け、子供を叱るように言った。 「君がそう思ってやらなければ、あの娘は浮かばれないよ」  どくん……。  血流が速まり、頭の中が真っ白になった・・・

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p2

 彼女の面影がある義理の妹の小枝子ちゃんが、遠慮しがちに言った。そして目の前にハンカチを差し出し、悲痛な面持ちで一言。 「涙、ふいて下さい」  俺……泣いてたんだ。  その時初めて気がつく。  ―――― もう、小夜子かの・・・

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p1

その日は雪が降っていた。 新しく逝った彼女の御霊みたまをあたたかく包むように……。 その日は雪が降っていた。     「この度はどうも……」 「遠いところをわざわざご足路下さいまして、ありがとうござい・・・

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TIME OF MEMORIES ~ TIME 1 ~【完結】

【俺たちの向こう側~ TIME0 ~】 の数ヵ月後。 日下 葵は大学へ進学。そこで彼は人生を大きく変えてしまう一人の女性と出逢う。 出逢いに結ばれ、そして別離(わかれ)……。 TIMEシリーズ2作目。全3話の短編構成です・・・

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p75 end

「今度、ピクニックに行こうか。みんなでさ」  ベッドから見る秋の夕日に、葵はそう、言ったのだった。      数か月後。  ぴぴぴぴぴ。 かちゃ。 「はい。こちら日下旅行代理店事務所、梅原と申します。・・・

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p74

「オッケー。平気だな、その分じゃ」  ひねくれた会話。  けれどそんなやり取りもなにか感慨深いものに感じる小枝子だった。 「ケースケ。 ……お姫様に逢ってきた」  へへっと白いベッドで笑う葵。 圭助は良かったじゃん。と一・・・

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p73

 愛してる。今更だけど、いなくなって小夜子がどれだけ俺の唯一だったか……思い知った。 ……もう、遅いかな。 『遅いわけ、ないじゃん。 ……そっか、あたし、葵のその言葉を聴くためにここに居たんだ』  彼女は笑いながら涙を一・・・

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p72

『あーおいっ。 こんなトコに来ちゃダメじゃん』  懐かしい声が、鼓膜に響く。とても心地いい、俺の大好きな……声。 『ほーら。起きないと、さ』  ゆっくりと重い瞼を開いてみる。そこには、2度と逢えないはずの、彼女がいた。 ・・・

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