小説一覧カテゴリー: TIMEシリーズ

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p63

 都立O高等学校を18歳で卒業。卒業後、歌舞伎町のクラブ・ネオンでホステスとして働く。 上杉渉とはこの時点で逢ったと思われる。  当人26歳の時、妹芳乃 「自、殺……」 「ああ、妹だろ。マンションから飛び降りたそうだな」・・・

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p62

 皇居のすぐそば。霞が関にある警視庁に置かれる主に刑事事件を取り扱う捜査第一課に、葵は足を重そうに運んだ。 「げ。なにこんな所まで来てんだよ」  今しがた外から帰ってきた渋谷は、入り口近くの木陰に佇む葵を発見し、嘘だろ。・・・

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p61

「そういえば、どうして知っていたんですかね。 誰かから、聞いたのかな」  ざわっ。  愕然として葵は自分の口を覆う。  誰かから……。 「睦月っ、助け出してやるっ。必ず助け出してやるからっ、絶対に助けだしてやるからなっ!・・・

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p60

 睦月は、はぁっ。と大きく息を吐いて、湿った頬に纏わりつく横髪を耳に掛ける。 「……そんな人間を、金出せって言われて周りに知られたくないために金を差し出す人間をっ、センパイは」 「人間の弱い部分を許容できない人間にはなら・・・

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p59

「懺悔……?」  葵は視線を睦月へと向けるが、やっぱり遠くの空を見るようにして言った。 「僕のせいで、女性がひとり、死んじゃったんです」  な、んだって?  眼を見開いて葵は睦月を見る。 「1年半くらい前です。同窓会で数・・・

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p58

「ったい。死にたいぃっ!」  がつっ! と、鈍い音が辺りに響いた。  その音とともに睦月は姿勢を崩し、いま葵に殴られた頬に掌をあてる。 「……っ! 二度と言うなっ……。二度と死にたいなんて言うんじゃない! 生きたくたって・・・

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p57

「……警察病院に入っていて調子がいい人って、どんな人ですか」  眉を八の字にして言った睦月を葵は、あははっ。と笑う。 「それもそうだな」  ここにきて、睦月がほっそりしたように思えるのが、なんともやるせなかった。  さぁ・・・

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p56

 圭助がアメリカンのブラックをすすっと飲みながら言う。少々猫舌らしかった。 「久世さんには俺と居たっていうアリバイがあるだろう?」  やや不機嫌そうに葵が圭助に言う。 「それに、睦月を恨んでいるっていう根拠も無いじゃない・・・

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p55

「俺だ。 っそれは俺なんだ」  隣にいる圭助の顔が見る間に変わるのを葵は感じる。  確かに、夕べ彼女と会っていたのは俺だ。 「あの時の……」  圭助は独り言ちて目を見張った。 「22時を少し廻った時間だった。彼女から先日・・・

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