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 ざわざわといろんな人がいる。ここは……梅原の実家の庭だわ。
 あたしは自分が白い着物を着て足元がおぼつかないのを感じる。
 ふわふわして、不思議なカンジ……。
 あはっ、なぁんか“これ”ってアレじゃない? 死んだ人が着るヤツ。まんま、それ。
 やっだなぁ~、あたし死んじゃったの?

 あ、葵~、あたしねぇ!

「この度は遠いところをご足労いただき、ありがとうございました」

 ちょっと葵ぃ~ムシぃ?

 ばんばんばんっと葵の背中をはたいてやるが、全っ然気付かない。
 えー? と葵の顔をのぞき込んだら、見たことのない青白い顔にぎょっとしてしまう。

 葵、ちょっと疲れてるんじゃない? ねぇ、休んだほうがいいんじゃないの? 年末の仕事、困るよぉ?

 あたしは葵の向かいに姿勢を変えて、うなだれている葵の顔をさらに仰ぎ見てドクン、と鼓動を跳ね上げる。
 葵は、泣いていた。

 ヤ、だぁ……。ちょっと、葵なに泣いてんのぉ? 泣かないでよ葵!

「葵さん、こちらに……。梅原が呼んでいます」