p24 ep.2 End…

「————っ!? 小夜子ぉーっ!!」

 葵の悲鳴と、パアーッ!! という車のクラクションが重なった。
 どんっ!! という衝撃音。
 それ以外は、記憶にない。

 

 

「雪、積もるな……この分だと。なぁ、葵君」

 お父さんも葵と同じ黒のスーツに身を包んで、雪が降っているにもかかわらず窓を開ける。

「そ、うですね……」

 無表情で涙を流す葵。
 ねぇ、“ここ”にいるよ? 葵。 葵のそばに、いるよ?
 初めて、切ないと思った。
 初めて、独りになるということを怖いと思った。
 (———— ごめんね……葵 ————)

「今夜は……冷えるな。燗でも、つけさせるか。 小枝子ぉ」

 涙を流す葵を……体はないクセに強く抱きしめて、あたしも一緒に、泣いた。

 

 

“切ない”ということを知って泣いたあの日
“独りになる”という怖いと思って泣いたあの日……
こんな日が来るなんて、思いもしなかった

いくら謝っても もう届かない
いくら祈っても もう……あなたに逢えない

窓には、映画のシーンのように雪が降るのがうつっている

 
 

~ TIME1 ~ ep.2 End……