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「うーん、元気だけど……好きな女性ひとと一緒なら、もっと元気だったんだろうけどね」

「うっっっわ! 相っ変わらずですねぇえっ」

 ムカつくーーーって顔を満面に出して葵は引きつりながら一応笑顔を取り繕って言った。

 あーあー、大人げないよぉ葵。

 と、そこにウエイトレスさんが来て言う。

「あの、ご注文はいかがいたしましょうか?」

「あ、僕はけっこです。 じゃあ、これで……。元気でね」

「俺はブラックのホットで」

 そう言ってあたしの向かいに座った葵の横を去ろうとしたちぃちゃんをあたしは呼び止めてしまう。
 なんだっけ。別に……用はないんだけどな。

「なに、小夜子」

「え、あ、なんでもなかった。じゃあね! 早くくイイひとみつけなよっ」

 そう言ってあたしは手を振った。
 と、テーブルをはさんで座った葵を見て、あたしはげっ。となってしまう。
 あーあー……。機嫌ワルそぉ……。

「あ、葵?」

 来たばかりのブラックから立つ湯気をくゆらせて、窓の外の行きかう人の群れを見ながら飲んだ葵に話しかける。が、シカト!

「……アイツ来るの知ってたのかよ」

「え、知るわけないじゃん。なんでよぉ~」

「じゃあなんでそんなにいつもと違うんだよっ。服も化粧もっ」