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「まぁねぇ、ひとりで行きたい気持ちも分かるけど……。わざとひとりで暗くなりに行かなくてもいいのに……」

「……聞いてもいいですか? センパイ、どこ行ったんですか?」

 はぁ。とひとつため息をついて小枝子さんは、刹那遠くを見つめて目を閉じ、ふっとボクに視線を移して寂しそうな声を冬の空気に乗せた。

「姉さんのお墓参り。二年前の今日、天国に行ったの」

 あ……。
 ボクは言葉を失った。
 それは、何だったのか。ツキッとした胸の痛みにボクはこぶしをぐっと握った。

「ふぅ。しょうがない、お父さんたちには連絡入れといて先に行ってましょ」

「っあのっ! ……ボクもご一緒していいですか?」

 小枝子さんは携帯電話を耳に当て、笑顔で

「くすっ、そのつもり。 あ、お父さん?」

 そう、言ってくれた。