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あわあわと弁解している最中にぐりんっと首を後ろにもっていかれて、コウはカフェの中とその青年を真っ逆さまに瞳に映すことになる。
「人様のお役に立つのはいい事だよ? けど3割は……ボッタクリだろう。それにね、日頃あんなに耳にタコができるくらい言い聞かせていると思っているのは俺だけかな。 ……頼むから、目立つ事はしないでくれよ」
呆れたように言った青年は、ピンっとコウのおでこを指ではじき、腰に手をあてた。
モデルのように整ったその顔立ちと身長。少し長めの髪はおおざっぱに後ろでひとつに束ねられ、瞳と同じ明るめのブラウンへと陽に透けた。少々ナンパな感じがするのは、その凛とした眼差しと存在のかもしだす穏やかさとのギャップからだろう。
「っでも! おれ食いもんにはかえらんないっ。 ……秋日だって腹へっただろ?! ここ丸2日なんっっにも食ってないんだから!」
はじかれたおでこをさすりながらテーブルから体をおろし、コウは上目使いに怒りをぶつけた。
シュカはそんなコウにまたひとつため息をついて、コウの空いている左手を引っ張った。
じゃらっ。
「……なにこれ」
「何って、バランスカプセル。一食2カプセル1日3回、必要な栄養分はこれで補えるチョー優れものなオショクジ」
ほれ、遠慮なく食え。
そう言わんばかりに手渡されたカプセルを、コウはぎゅわっと握りしめて首をぶんぶん横に振った。
「ちっっっがぁーーーうぅっ!! おれはちゃーんとした固形物を食べたいのぉ! ちゃんと噛んで味のあるヤツをぉ!!」