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「イ……っイオン!」

「……眠り姫のお目覚めですね。 初めまして、私はイオン=R。イオンで結構です。長いお付き合いになりそうですので、よろしくお願いしますね」

 コツっ、と一歩を踏み出した瞬間。バチィッ! とその少女を中心にしたドーム型の防御壁シールドに触れ、イオンは歩みを止めた。

「……毛を逆撫でた猫のようにならないでください。 ここはG・U・A・II・ゾーン・H……銀河連合アジア第二区総本部の一室です。あなたの生命証明バイオプログラム銀河連合総主G・U・P・Dの下G・Uの保護プログラムにより生涯保証されます。 ……銀河警察G・Pではありませんから、クスッ。シールドを解除していただけませんか?」

「シュカはどこにいるの」

 揺らぐことない見開かれた深紅の瞳は一線に、イオンとソーヤを見据えてそう言った。
 刹那の静寂。それを破ったのはソーヤだった。
 まだ少女に対してどう接していいか分からず、イオンをチラチラ横目で見ながら口を開く。

「っだから、ダイバにはお前しかいなかったんだって。 ……お前が気を失ったあともチームのヤツらが探したんだけど、のこってたヤツは誰も」

「ウソだっっ!!」

 グワッ────────!!
 膨張する、嵐のようなPSYサイのエネルギー。
 それは一瞬にして白い部屋を紅い空気に変えた。
 ダンっと大きな音と共に、ソーヤとイオンは壁に打ち付けられる。

「っな————?!」

「————っ、ヴォリュームを下げてください!! ……っJr.いいですか、彼女を抱きとめてくださいっ」